ザ・統計
博報堂が今年7月、首都圏および関西圏の12歳から69歳の5000人を対象に行った調査によると、インターネットの利用経験者は61.7%、このうち53.7%が高速大容量通信、いわゆるブロードバンドユーザーであった。変わり行く世の動向に合わせ、旅行業界にもインターネットが業務に欠かせぬものとなりつつある。トラベルビジョンでは旅行の業務とインターネットの関係を調べた。

 今回のアンケートの回答者は旅行会社、航空会社、ホテル、オペーレーターなど157回答(無効を除く)。都道府県別では東京を中心とする関東圏と関西圏を中心に、海外を含む各地から157の回答を得た(≪注≫一部の整合性の取れない回答を除く:表1、表2)。このうち、インターネットへの接続が社内LANを含むADSL、光ファイバー、ケーブルテレビ(CATV)が66.2%となり、旅行業界でも常時接続が主流となりつつある現状が見えている(表3)。旅行業種別のインターネット接続の形態は業種別で第1種にLAN接続が多く、第3種にADSLが多くなっている。これは、多くの従業員を抱える企業規模とADSLが低価格となったことで導入コストが軽減したことが表れている。
 そこで、業務におけるインターネットの利用時間について聞いた。全回答者の内訳は、「1時間以上3時間未満」が42.0%と最も多くなったが、「7時間以上」の回答も20.4%であり、勤務時間の大半の時間でインターネットを利用する業務の実態も浸透しつつあると想定される(表4)。
 業界動向の情報の入手においても、インターネットの利用する割合は高い。全回答のうち、「インターネット」が58.6%と回答し、次いで「外出による営業活動」が26.1%、「新聞等」が14.0%となった(表5)。これに関しては、第2種の回答において「外出による営業活動」が50.0%となった以外は、メールでの情報交換を含むインターネットでの情報入手が主流の手段となりつつある。ただし、依然として営業活動を含む情報の入手は重要な要素と考えられているようだ。

ホームページの利便性の向上を図る情報
 具体的な業務において必要とする情報について、観光局、航空会社、ホテルに分別して回答を得た。まず、観光局ホームページで閲覧する情報は「イベント・キャンペーン」と「風景・遺跡等の写真・動画」がほぼ拮抗し、それぞれ24.8%と22.3%となった(表6)。ただし、「風景・遺跡等の写真・動画」の回答は全員が常時接続回線であり、こうしたイメージ情報の閲覧にはデジタル・デバイド(情報格差)が起こっていることが推測できる。この問題の解消は難題だが、「基本情報の再確認」(第1種・東京、第3種・大阪)や、「レストラン、ショッピングなどの現地情報」との回答者の声をみると、ホームページやメールでの簡潔な情報伝達を定期的に行うことが最大の解決策だろう。
 航空会社では、「時刻表」が33.8%、機内食やシート情報など「サービス内容」が24.8%、「ニュース」が14.0%となり、特に特別運賃などの情報や自社の顧客にマイレージ情報を伝えるためのキャンペーンなどの関心が高い(表7)。これと同様に「特別料金や正規運賃の確認」(第1種・東京、第1種・宮城)などをあげる回答も多かった。また、一部では「ハブとなる空港内の施設、便利な移動の詳細」(第3種・大阪)を望む声もあった。
 ホテルに関しては、客室やレストランなど総合的な情報を求める回答が59.2%と圧倒的多数を占めた(表8)。これは「紙のパンフレットが必要となくなった」(第1種・東京)や、「部屋のタイプやレストランのメニューを閲覧する」(第3種・東京)など、総合的な情報やレストランをはじめとする施設の基本情報が充実してきたことを伺わせた。

今後のホームページの「キーワード」は最新の情報
 アンケートでは今後の情報提供として、動画や画像データなどの情報を含み、現在と比べてどの程度の情報を必要としているかを聞いた。これによると、「現在と変わらない程度で十分」との回答が51.9%となり、「必要なので多くすべき」の40.9%を上回った(表9)。特に、動画やホテルの客室や空港のラウンジなど全方位が閲覧できることに対しては意見が割れた。回答者から寄せられた反対意見に、「動画(フラッシュを含む)がはじまると旧型のパソコンでは動きが遅い」(第3種・東京、第3種・熊本)との理由もあり、回線だけの問題ではなく、動画を処理する能力を備えたパソコンが必要であるということも改めて認識する。
 ただし、自由回答を散見すると最新の情報を求める傾向が強く、期せずして同様の意見が20件近く寄せられた。これはインターネットの普及により、様々な情報が乱れ飛ぶ中、各種のニュースサイトを見比べることが定着しつつあることが要因だろう。「情報それ自体より、最新の動向を知りたいため、更新のスピードが重要」(第1種・広島)と指摘する意見もあった。
 これと同時に、詳細な情報を求める声も多かった。具体的には「ホテルのインターネット接続環境の詳細」(第1種・東京)、「施設までの詳しい地図」(代理業・北海道)などで、特に第3種や代理業の代表的な回答は、顧客へ渡す情報として利用価値が高い。
(編集部 editor@travelvision-jp.com)

アンケート回答者による業務に役立つお薦めのホームページ
 アンケートと同時に編集部で回答者に対して業務に役立つホームページをお聞きしました。その一部を以下に掲載し、お薦めの一言を添えてまとめてました。皆様の業務にお役に立てるよう願います。
(注:コメントは一部、トラベルビジョンにて編集しております。)
▽総合・リンク お薦めの一言
『旅行リンク Travel Page』
- 旅行リンク集。32,550件の旅行サイトに行けます!- and also have many links to English Sites !!
分野別に企業・個人のアドレスが掲載され、使いやすい。情報量も圧倒的に多い」
日本旅行業協会 営業活動に役立つ基本的な情報
▽旅行会社
Yahoo!トラベル 他社の販売価格等の比較
▽航空
ANA Latte(全日空) トピックスが多いこと
トラベルサポート 空港情報(JAL) 各国の空港案内として利用できる
国内線4社同時比較 & 路線検索
【Japan Air Search】
国内線4社同時に空席状況、価格などが検索できる。
Airline Tickets, Airlines & Free Airfare Flight Reservations, Schedules, Aviation, Information 世界中の航空券の情報検索が簡単にできる。
RLM Software -- Home of FlightView 航空機の運航状況をトラックできる。予約システム以上に現在地、高度など詳しい状況を知ることが可能。
▽ホテル
海外ホテル予約 アップルワールド.com 実際に宿泊した人の情報が、悪い点も含めて掲載されており、ホテルをイメージしやすい
▽現地情報
ラスベガス大全 圧倒的な情報量。必要な内容を十分に提供されている。」「実際に行った、体験した方による 体験談を紹介しているサイトは役立ちます。
「アロハストリート・ドットコム 
★ハワイ発最新情報★」
情報がたくさんある、情報がよく更新される。見やすい
地球の歩き方ホームページ 海外旅行の最新情報 お客様の視点で情報を収集する。特に特集は役立つ。
www.sncf.com(フランス国鉄SNCF) フランスだけでなく、ヨーロッパ内のほとんどの鉄道・バスの時刻表が入手できる
駅前探険倶楽部 首都圏版 都市間の時刻、ルートなど、簡単に検索可能。
▽その他
tradefairguide 見本市・展示会
e-ナビゲーションツール
海外展示会検索に非常に便利。
おみやげは日本でオーダー! ギフトランド さまざまな海外のお土産がネットで確認できる。